• 【地震に自信を】福島県JR新地駅での「奇跡の避難」(2026年6月28日 今村文彦先生)
    Jun 29 2026
    東日本大震災の激しい揺れの後、福島県の最北端に位置する新地町の沿岸部を、高さ10メートルを超える大津波が襲いました。震災発生時、新地駅には仙台行きの普通列車が停車していました。車内には約40名の乗客が取り残されていましたが、迅速な判断と連携により、乗客・乗務員が全員無事に生還するという奇跡的な避難劇がありました。 列車には、研修を終えて赴任先へ向かう途中だった2人の若い新任警察官が偶然に乗り合わせていました。大津波警報の発令を知った彼らは「自分たちは警察官だ」と大声を上げて乗客を落ち着かせ、車外へ連れ出して、約1キロ離れた高台にある新地町役場へ向かって必死に避難を先導しました。乗客が避難を始めた後、津波の監視を続けていた運転士や車掌ら乗員3名も、直前に迫る引き波と津波の異変に気付きました。彼らは駅の跨線橋(こせんきょう)へと駆け上がり、間一髪で難を逃れました。乗客の避難が完了したわずか数分後、激しい津波が駅を襲いました。4両編成の列車は濁流によって約80メートルも押し流され、跨線橋に衝突して「くの字」にへし折れる形で大破しました。 乗客の避難の様子を捉えた写真は、JR新地駅での「奇跡の避難」として、津波の脅威と早期避難の大切さを伝える貴重な記録となっています。以下が、共同通信社の3Dプロジェクト【3Dは語る】のHPになります。https://digital.kyodonews.jp/3dgs/https://digital.kyodonews.jp/3dgs/feature/005.html
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  • 【東北大学防災UPDATES!】災害医療とAI(2026年6月21日 藤井進先生)
    Jun 22 2026
    2026年6月21日 災害科学国際研究所 災害医学研究部門 災害医療情報学分野教授/東北大学病院医療データ利活用センター長 藤井進先生 日本では地域医療の維持が大きな課題になっており、医療情報やAIを活用した効率の高い医療が求められています。私たちは、医療提供側の効率化だけでなく、患者さん自身が正しい意思決定を行い、自分でできる健康管理を支援する研究にも取り組んでいます。例えば私は、診察室での会話から自動的にカルテの下書きを生成するAIを開発し、現在、多くの病院で活用されています。診療記録作成の時間が短縮され、医師がより多くの患者さんを診られるようになり、また患者さんとの会話に集中できるため、信頼関係の向上にもつながっています。さらに、この技術を応用したスマートフォンアプリも開発、患者さんが健康相談をすると内容をAIが要約し、診察時の情報共有を効率化できるとともに、医師からの指示もアプリで確認できるため、急な体調変化にも患者さん自身が対応しやすくなります。こうしたAI技術は今後さらに身近な存在になっていくと思います。 ただし、AIはあくまで人を支援する道具であり、過信せず適切に使うことが大切です。特に健康や身体に関することは、AIだけに頼るのではなく、医師など専門家にきちんと相談しながら活用することが重要だと考えています。
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  • 【地震に自信を】日本海溝でのスロースリップ(2026年6月21日 今村文彦先生)
    Jun 22 2026
    日本海溝(太平洋プレートが陸側のプレートの下に沈み込む境界)は、2011年の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)以降も活発な地殻変動が続いており、科学的な監視と防災対策が非常に重要視されているエリアです。スロースリップとは、通常の地震のように一気に断層が動いて激しく揺れるのではなく、数日から数週間かけて「ゆっくり」とプレート境界がすべる現象で、海底地震津波観測網(S-net)や地殻変動観測などの高度な観測データにより、日本海溝沿いでもスロースリップが多発するエリア(十勝沖、岩手県沖、茨城県沖など)が具体的に特定されています。巨大地震との関係として、これらのスロースリップ多発エリアは、2011年の震災の際に「大きく滑らなかった(破壊され残った)領域」と重なっています。これは、スロースリップがプレート間のひずみを定期的に逃がす役割を果たしている可能性を示唆していますが、一方で、周辺の「固着が強いエリア(次に大地震を起こしうる場所)」にストレスを押し付け、巨大地震のトリガー(引き金)になる危険性も指摘されており、GNSS-Aなどの海底地殻変動観測でリアルタイムに監視されています。今後想定される巨大地震と確率は、地震調査研究推進本部の長期評価によると、日本海溝北部や隣接する千島海溝沿いでは、今後30年以内にM7〜M8クラスの巨大地震が発生する確率が「非常に高い(数十%)」と予測されています。 万が一、日本海溝・千島海溝沿いで最大クラスの連動型地震が発生した場合、岩手県などで30mを超える巨大津波が押し寄せ、最悪のケースでは死者が約19万9,000人に達するという甚大な被害想定が政府から公表されています。進化する監視体制と「後発地震注意情報」では、ただ予測するだけでなく、「次に起こるかもしれない大地震にどう備えるか」という運用が具体化しています。東日本大震災から15年以上が経過した現在も、日本海溝周辺では依然として大きな地震への警戒が必要です。
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  • 【GLOBAL TALK】ネパールからの留学生 バタライ・ニティカさん(2026年6月14日)
    Jun 22 2026
    2026年6月14日 GUEST:ネパールからの留学生 バタライ・ニティカさん
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  • 【地震に自信を】アジア太平洋防災閣僚級会議の実行委員会開催(2026年6月14日 今村文彦先生)
    Jun 22 2026
    仙台市で日本初開催となる「2027年アジア太平洋防災閣僚級会議」に向け、実行委員会の設立総会および第1回委員会が5月26日に開催されました。郡和子仙台市長が会長、本学の冨永悌二総長が副会長に就任、地元の関係機関や有識者を交えた推進体制がスタートしました。 アジア太平洋地域の約60カ国から、防災担当閣僚、NGO、研究機関、民間企業などが一堂に会する国際会議で、2015年に仙台市で開催された「第3回国連防災世界会議」で採択された「仙台防災枠組2015-2030」の終期(2030年)を目前に控えた、極めて重要なタイミングでの開催となります。仙台市まちづくり政策局内に設置された「アジア太平洋防災閣僚級会議準備室」が中心となり、国(内閣府)や国連防災機関(UNDRR)との実務調整、公式ホームページの作成に向けた調達手続きなどが順次進められています。実行委員会では、市民や事業者を巻き込んだ関連イベントの企画、海外からの参加者を迎える「歓迎事業」の立案、情報発信を通じた開催機運の醸成を本格化させています。「より良い復興(Build Back Better)」の共有として、東日本大震災の経験・教訓や、近年の大規模災害からの復興の取り組みを世界へ向けて改めて発信するとともに、日本の優れた先端防災技術やノウハウを、アジア太平洋地域のリーダーや民間セクターに直接共有・提案する場となります。
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  • 【東北大学防災UPDATES!】AIとは何か(2026年6月7日 藤井進先生)
    Jun 22 2026
    2026年6月7日 災害科学国際研究所 災害医学研究部門 災害医療情報学分野教授/東北大学病院医療データ利活用センター長 藤井進先生 災害医療情報学分野では、「情報を活用して、より安全で質の高い医療を実現する」ことを目指して研究しています。医療情報とは、患者さんの訴えや診察結果、血液検査、画像検査、処方される薬など、医療に関わるさまざまなデータのことです。医療情報学は、これらの情報を適切に活用し、医療の安全性や効率性を高める学問分野です。例えば、電子カルテを活用してアレルギーのある薬剤の誤投与を防いだり、薬の種類や量の間違いを減らしたりする仕組みがあります。また、病院や地域を越えて情報を共有することで、より迅速で効率的な医療が可能になります。  近年はAI技術が注目されており、医療画像の解析や重症化リスクの予測などへの活用が進んでいます。私たちの分野では、こうしたAI技術を医療現場で安全かつ有効に活用するための開発や検証、評価に取り組んでいます。特に災害時には、限られた医療資源の中で迅速な判断が求められるため、情報共有やAI活用の重要性がさらに高まります。
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  • 【地震に自信を】「フタバスーパーゼロミル」の取り組み(2026年6月7日 今村文彦先生)
    Jun 22 2026
    「スーパーゼロ(SUPER ZERO®)」(商品登録)は、岐阜県の老舗撚糸メーカーである浅野撚糸株式会社が開発した、世界初の特許技術による「魔法の撚糸」です。廃業の危機に立たされた町工場が、歳月をかけて完成させたこの技術は、日本の撚糸業の起死回生をかけた「闘い」の結晶と言えます。二代目社長の浅野雅己氏は、下請け脱却を目指し、10年にわたる苦闘の末に自社ブランドを確立させました。そして、東日本大震災後には福島復興への挑戦が始まります。 経産省から「福島復興と日本の繊維を助けてほしい」と打診を受け、全町避難が続いていた双葉町を視察されました。伊澤町長からの「双葉は一番復興が遅れている。それでもここに来てほしい」という熱い言葉に心を打たれ、最も困難な地での挑戦を決めました。浅野社長の母校がある福島県への恩返しとして、2023年4月に福島県双葉町へ新工場「フタバスーパーゼロミル」を建設し、地域復興のシンボルとしても注目されています。約30億円を投じて建設されたフタバスーパーゼロミルはシンボリックな外観が特長的で、上空から見るとSUPER ZEROの文字と「0(ゼロ)」の形をした建物は、震災で失われたものを「ゼロから再生する」という決意の象徴で、単なる製造拠点を超えた「産業観光の拠点」となっています。交流人口の創出として、年間50万人の来場を目指し、工場見学、タオルショップ、カフェを併設しています。雇用の創出にも貢献しています。地元の高校生や大学生、移住者を採用し、町に新しい活力を生み出しています。5月の連休に訪問させていただきましたが、多くの方々が訪問されていました。https://www.reconstruction.go.jp/jireishuu/2023jirei/24/
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  • 【地震に自信を】朗読劇「10年後の君へ2026」(2026年5月31日 今村文彦先生)
    Jun 22 2026
    仙台市出身の俳優、岩田華怜さんが自ら企画・脚本・演出・主演に挑戦する朗読劇が再演されます。震災から15年が経った今、改めて伝えたいこと、世界に向かって叫びたいことが詰まった作品になります。華怜さんは100回以上の被災地訪問で見たり聞いたり体験したことをメモに書き留めており、脚本を書き上げたそうです。自身の被災体験を元にリアルな感情が描かれており、「涙が止まらなかった」「胸を打たれた」といった絶賛の声が多数寄せられています。国内での大成功を経て、昨年には海外進出を果たしました。現地でも大きな反響を呼び、「被災地代表」として自身の想いを海を越えて伝える活動が各メディアで注目を集めています。「10年後の君へ」の紹介文より【今を生きる私たちが、忘れてはいけないことは何か。震災を知らない世代が高校生になる、この2026年に、今一度、自分の命を守ること の大切さを知って欲しい。自殺願望を持った若者が増え続ける日本で、”当たり前に明日が来る”ってどんなことなのか。 「我々が生きている今日は、あの日亡くなった人たちが生きたかった今日なんだ。」と、震災の経験を通して、子供達に、すべての人に、私は伝えていきたいです】 東京公演は,6月3日から7日まで,6月14日に名取公演(名取市増田公民館)および6月20日に栗原公演(栗原市文化会館)が予定されています。
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